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キャリアアップカードの作り方|費用、申請方法から活用方法まで徹底解説!

執筆者の写真: Ryuji HemmiRyuji Hemmi
監理技術者等の専任義務の合理化


建設業界で働く方にとって、キャリアアップカードは重要な存在になりつつあります。


しかし、まだまだカードについての理解が十分に浸透している状況とはいえません。

「どうやって作ればいいのか分からない」「申請手続きが面倒そう」と感じている方も多いのではないでしょうか?


本記事では、キャリアアップカードの作り方について全体像をつかめるよう分かりやすく解説してます。ぜひご参考にしてください。



▼目次



建設キャリアアップシステムのことなら当事務所へ

建設業許可申請サービス案内



キャリアアップカードとは?


建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録した技能者1人1人に発行されるカードです。



カード表面には技能者ID、氏名、初期登録年、有効期限、生年月日、裏面には本人確認番号が記載。


技能者IDに紐づいて、技能者のさらに詳しい情報(住所、所属事業者、社会保険、保有資格等)がシステム上に記録されます。


現場に設置されたカードリーダー等にカードをタッチすることで就業履歴を蓄積できます。

グリーンサイトと連携し活用するケースが多くなっています。



建設業界におけるキャリアアップカードの位置づけ


建設業界は働き手の高齢化が進み、慢性的な人手不足が続いています。


技能・経験に応じて適正な給与を手にすることができ、若い世代がキャリアパスに期待を持つことができる、そして、技能者を雇用し育成する企業が伸びていける。そのような業界であることが求められています。


建設キャリアアップシステムに技能者の資格や就業履歴が蓄積されると、技能・経験の客観的な評価が可能になり、適切な処遇につながるはずです。


また、施工体制の見える化によって就業環境の改善につながることも期待されます。


そのためにもキャリアアップカードのさらなる普及が必要です。


2025年1月時点で約160万人の技能者がカードを保有しており、すでに全国技能者(※総務省「労働力調査」による)の約半数にのぼります。


もっとキャリアアップカードを保有する技能者が増え、現場での活用件数が増えていくと、業界変革の気運が高まっていくでしょう。



キャリアアップカードの申請


インターネット申請が主流となっており、すべてパソコン上で完結します。


建設キャリアアップシステムには事業者登録と技能者登録があり、キャリアアップカードの作成は技能者登録になります。


所属事業者は事業者登録を行い、事業者IDを取得する必要があります(カードは発行されません)。


事業者IDがなければ施工体制に登録されず、作業員名簿の登録も行うことができません。

基本的には事業者登録と技能者登録両方を行うことになります。


1人親方の場合も同様です。以下リンク記事もあわせてご確認ください。


【申請の流れ】

まず事業者登録から行い、事業者IDが発行された後、技能者登録を行います。


順番が前後すると、後から別途所属事業者関連付けという作業が発生してしまいます。


①事業者登録 

・必要項目をすべて入力し、必要書類をアップロード


・審査完了直前に登録料(資本金により変動)の案内が来るので、支払


・約1ヶ月で審査完了、ID発行


※申請内容に不備があると、不備解消後からさらに約1ヶ月かかるので注意

②技能者登録

・必要項目をすべて入力し、必要書類をアップロード


※登録には詳細型と簡略型があり、登録内容・登録料が異なる


・申請と同時に案内に従い登録料を支払(詳細型4,900円、簡略型2,500円)


・約1ヶ月で審査完了、ID・カード発行


※申請内容に不備があると、不備解消後からさらに約1ヶ月かかるので注意


【必要書類】


①事業者登録

・確定申告書(建設業許可がある場合は許可通知書)


・登記簿謄本


・社会保険加入に関する証明書類


・雇用保険加入に関する証明書類


・建退共、中退共加入に関する証明書類


・労災特別加入に関する証明類  等

②技能者登録

・本人確認書類


・顔写真


・社会保険加入に関する証明書類


・雇用保険加入に関する証明書類


・建退共、中退共加入に関する証明書類


・労災特別加入に関する証明類


・資格等に関する証明書類 等



よくある質問


キャリアアップカードを作るにあたって頻繁にいただく質問をピックアップしました。


◎技能者が退職した場合、キャリアアップカードはどうすればよいでしょうか?


カードは本人に返却してください。事業者IDでシステムにログインし、所属技能者関連付けというメニューから技能者の登録を解除しなければなりません。

転職の場合、技能者は新たな所属事業者を関連付けしなければなりません。


◎簡略型を選ぶと、あとから困ることはありますか?


簡略型はレベル判定を受けることができません。

キャリアアップカードはレベル判定を受けることでレベル1から4まで段階的に上げていくことができます。そのためには詳細型を選ぶ必要があります。

あとから簡略型から詳細型に変更することも可能ですが、審査に時間がかかります。


 

最後に


キャリアアップカードが必要な現場は全国的に増えています。


元請事業者や一次請事業者から言われて急ぎで作らなければならないことも多いでしょう。


特にパソコンになれていない方等は通常1ヶ月程度(事業者登録もあわせると2ヶ月)で審査完了するところ、不備などが原因で通常の倍以上の時間がかかってしまうことがよくあります。


不安な方は慣れている代行事業者にすべて任せてしまう方が良いでしょう。



この記事の執筆者 逸見 龍二(へんみ りゅうじ)|行政書士

アールエム行政書士事務所の代表・行政書士。事業会社で店舗開発に従事。 ディベロッパーや建設業者との契約交渉・工事発注に数多く携わる。その後、行政書士事務所を開設。

建設業専門の事務所として 近畿圏内の知事許可、大臣許可、経営事項審査、 建設キャリアアップシステムをサポート。 事務所HPへ


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